ダイエットをする時は糖質やカロリー制限にフォーカスを向けることが一般的ですが、血流を促すことも重要な要素になることをご存じでしたか？

今回はダイエットの成功に血流の促進が重要な理由や関係性、具体的なやり方をわかりやすく伝授！

ダイエットと血流の関係性を知って、痩せやすく太りやすい体質を手に入れていきましょう。

ダイエットと血流の関係性とは？

ダイエットと血流に密接な結びつきがあるのは、体内に存在している酵素がスムーズな血流によって脂肪を分解・代謝したり、燃焼やデトックスのための栄養を取り込む働きがあるからなんです。

ここではさらに詳しく、活性化した血流がダイエットに効果的な理由、関係性をお話してみたいと思います。

細胞に脂肪燃焼のために酸素や栄養を送り届けるため

ダイエット成功のカギは、脂肪燃焼やデトックスなどの働きがある酸素や栄養を全身に送り届けることです。

スムーズな血液の流れは、

・運動によって取り込まれた新鮮な酸素

・食事から摂ったダイエットに効果的な栄養成分

を、全身の細胞に行き渡らせて燃焼やデトックス効果を高めていきます。

逆に食べた分だけ溜め込みやすい体質の人や、慢性的な冷えがある場合は、血液の流れが滞って太りやすく痩せやすい体質に変わる心配があるのです。

老廃物や毒素を排泄する

スムーズな血流がダイエット成功のカギになる理由は血液が、太る原因物質の老廃物や毒素を回収し、体外へ排出するため。

血流によって回収された老廃物や毒素は、肺や腎臓が受け取って排出されていくため、血液の質や流れに意識を向けたダイエットは、内臓の健康にもアプローチできます。

身体を温めて代謝を高める

特別にカロリーや糖質制限をした食生活に整えたり、ハードなトレーニングをせずとも、基礎代謝が高いと消費できるエネルギー・カロリー量が自然に増えていきます。

基礎代謝の向上は、スムーズな血流によって体温が高い状態に維持されることが根本的な要素になります。

そのため血流がスムーズであればあるほどカラダが温まり、体温を高く維持しながら消費できるエネルギー・カロリー量を増やして基礎代謝の向上にアプローチできるのです。

血流をよくする食べ物とは？毎日の食事に取り入れよう！

血流を良くしてダイエット効果を高めるためには、意外に身近な食べ物から効果的な栄養を摂取することができるんです。

今日からの食事にぜひ摂り入れてほしい、血流UPからのダイエット成功に導くおすすめの栄養素と、含有の多い食べ物をご紹介します。

ポリフェノール

そばやブドウ、カカオの含有量が多いビターチョコレートに多く含まれているポリフェノールは、

・毛細血管に作用して血管を拡げる

・さらさらの質の良い血液を作り出す

・ダイエット中に感じやすいストレスの抵抗力をつける

という働きがあります。

ポリフェノールは体内に留まることができない性質を持つため、食べ物からのこまめな摂取が理想的です。

ビタミンE

ナッツ類や大豆製品、魚や緑茶などに含まれているビタミンEは、

・血管ダメージの原因になる活性酸素の発生を抑える

・血流を促して冷えを予防し、代謝を向上させる

という働きがあり、アンチエイジングにも役立つ栄養素です。

ビタミンEが不足すると血液の流れや質が悪くなり、体内に毒素や老廃物が溜まりやすくなるため、1日5～7㎎の摂取を心がけるようにしましょう。

アリシン

ネギ類やにんにく、ニラなどに多く含まれているアリシンは、

・ダイエットに必要な栄養を吸収する働きを持つ胃腸を整える

・血管を拡げて血流を促す

・カラダを温めて代謝を高める

という作用があります。

アリシンを含む食べ物は、エネルギー補給やスタミナ維持にも役立つため、ダイエットに特化したトレーニングの疲労回復にも役立つでしょう。

血流をよくする日常の運動のポイント！

血流を促してダイエット効果を高めるためには、カラダの外側からダイレクトにアプローチできる運動や日常生活の習慣も重要な要素になります。

ここでは血流UPとダイエット効果につながる、おすすめの運動と日常生活のポイントを見ていきましょう。

ふくらはぎに負荷のかかる運動を行う

血流を促すための運動は、ふくらはぎに負荷がかかるウォーキングやジョギング、スクワットなどがおすすめです。

この理由は、ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ全身に血液を運ぶ役割があるため。

ウォーキングやスクワット、ジョギングは運動習慣がない人にも比較的続けやすく、ふくらはぎの全身に血液を送るポンプ作用を活性化して、燃焼やデトックスにアプローチできますよ。

姿勢を正す

前かがみになった猫背は、全身の血管が上半身の重さによって圧迫され、血流が悪くなってしまいます。

胸を張って骨盤を立てる正しい姿勢を心がけるだけでも体型がすらりと見え、血流がスムーズになるため、猫背になりやすいスマホやパソコンの見過ぎに注意しましょう。

最後に

「カロリーや糖質制限のダイエットをしても結果に結びつかない…」

そんな悩みは、血流に意識を向けてみることでより良い変化が期待できるようになります。

血流を促す食生活と運動を今日からさっそく実践して、スマートな体型と全身の健康にアプローチしていきましょう。

著者情報

上田翔太（アゲタショウタ）

医療系国家資格（理学療法士）を持つパーソナルトレーナー。高知市でパーソナルジムを運営。ダイエット～リハビリまで年間1500セッション以上を担当。医療者向け地方自治体主催のセミナーなどでも講師を務める。