自律神経の乱れが体重増加に?関係性と痩せやすい体質に整えるコツ!

自律神経の乱れが体重増加に?関係性と痩せやすい体質に整えるコツ!

トレーニングや糖質、カロリー制限の方法でダイエットをしていても、

 

「太りやすい体質を変えることができない

 

と悩む人は意外に多いのではないでしょうか?

 

 

この原因はもしかすると、ダイエットに深いかかわりのある自律神経の乱れが影響しているのかもしれません。

 

今回は自律神経の乱れが体重増加の原因になってしまう理由や関係性、自律神経を整えながら痩せやすい体質を目指すコツをわかりやすくお伝えしてみたいと思います。

 

 

自律神経とダイエットの関係性とは?

自律神経は心身のバランスやコンディションを整える働きを持つというイメージが一般的ですが、実はダイエットに関しても密接な結びつきがあります。

 

 

まず自律神経の交感神経には、

 

・朝から夕方にかけて優位に立つ

・代謝の向上や脂肪燃焼を助ける

 

というダイエットに関連した役割があります。

 

 

代わって自律神経の副交感神経には、

 

・夕方から夜間にかけて優位に立つ

・血管を拡張して体内に溜め込まれたままの老廃物、毒素を排出する

・心身をリラックスさせ、ダイエット中に感じやすいストレスを緩和する

 

というダイエットに関係のある働きがあります。

 

ふたつの自律神経はストレスや睡眠不足、不規則な生活習慣で乱れやすくなります。

 

 

自律神経のサイクルが狂うと交感神経・副交感神経が働くべきタイミングで作用が活きなくなって、運動や食事制限をしていても体重が落ちにくくなってしまうことがあるのです。

 

 

自律神経が乱れるとダイエットにこんな悪影響が!

 

自律神経の乱れは、日常生活の些細なきっかけが原因になるため誰にでも起こりやすく、サイクルの不安定化によって次のようなダイエットに良くない影響を与えてしまいます。

 

ここでは自律神経の乱れによるダイエットの悪影響を一緒にみていきましょう。

 

 

体の冷えによる代謝の低下

自律神経は体温を一定にコントロールする役割があり、サイクルの乱れが出てしまうと慢性的な冷えにつながります。

 

自律神経の体温調整がスムーズにならずにカラダが冷えてしまうと、

 

・血流が悪くなって余分な栄養を溜め込みやすくなる

・むくみやセルライトなど目に見えた体型の変化に気づきやすくなる

 

などの良くない影響が。

 

 

また血流はエネルギーやカロリーを消費する基礎代謝を担う要素があるため、自律神経の体温調整の働きが狂うと著しく体重が増加してしまう心配もあるんですよ。

 

 

食欲のコントロールが難しくなる

ダイエット中は過度に高まりやすい食欲との戦いですが、自律神経が整っているとストレスや空腹感を感じずにヘルシーな食事内容でも満足できるようになります。

 

その理由は自律神経に、

 

・食欲を高めるグレリンを抑制する

・食欲を抑えるレプチンを増加させる

 

という、食欲に関するホルモンをコントロールする働きがあるため。

 

自律神経が整っているとグレリンが抑えられてレプチンが優位に立つため、たくさんの食事量を摂らなくても空腹を感じずに安定した食欲バランスを維持することができます。

 

 

睡眠のリズムが狂ってしまう

自律神経の乱れは朝から日中にかけて優位に立っていた交感神経が、夕方から夜にかけて優位に立つ副交感神経への切り替えがスムーズにならない状態です。

 

自律神経の切り替えがスムーズにならないと、夜になっても心身がリラックスできず常に緊張・神経過敏・興奮状態を持続させてしまうため、睡眠の質が悪くなってしまいます。

 

質の良い睡眠は脂肪燃焼に働きかける成長ホルモンを分泌する作用があるため、自律神経が乱れると成長ホルモンのダイエット恩恵を受けることができなくなります

 

また睡眠リズムの乱れは、起床している時間が増えて余分に食べたい欲求が高まり、ダラダラ食いからのカロリーオーバー・体重増加につながるリスクがあります。

 

自律神経を整えて痩せやすい体質に!日常生活に手軽な対処法

自律神経の乱れが体重増加に?関係性と痩せやすい体質に整えるコツ!

 

自律神経は目には決して見えないものなので、

 

「痩せやすい体質に変わるための整え方のイメージがつかない

 

と感じることもあるでしょう。

 

 

ですが自律神経は、

 

・朝や日中の筋トレ

・温かい湯温のお風呂に浸かってから冷たいシャワーでクールダウンする交代浴

・腹式呼吸、深呼吸を意識的に行う

 

というシンプルな方法で整えることができます。

 

朝や日中の筋トレや交代浴には、体温を調整する役割のある血流が促されて自律神経の鍛錬に役立ちます。

 

また筋トレの適度な疲労感が健やかな眠りを誘い、睡眠リズムが整って太りにくい体質をサポートします。

意識的な腹式呼吸や深呼吸は、

 

・息を吸った時に交感神経が鍛えられる

・息を吐いた時に副交感神経が鍛えられる

 

という、唯一自律神経の両方のバランスを整えて過度な食欲をセーブしたり、体温の上昇や代謝の向上に働きかけるといわれていますよ。

 

 

終わりに

ダイエットの成功は適度な運動と栄養バランスの整った食事に合わせて、自律神経のバランスにも気を配ることがポイントです。

 

今日からの自律神経を整えるダイエット法で、痩せやすい体質と全身の健康も一緒に取り戻してくださいね。

 

 

著者情報

自律神経の乱れが体重増加に?関係性と痩せやすい体質に整えるコツ!

上田翔太(アゲタショウタ)

医療系国家資格(理学療法士)を持つパーソナルトレーナー。高知市でパーソナルジムを運営。ダイエット~リハビリまで年間1500セッション以上を担当。医療者向け地方自治体主催のセミナーなどでも講師を務める。

 

おすすめ記事